事故の修理で車両保険を使うかどうか? 判断の仕方

まず、最初に知っておいて頂きたいのは、

自動車保険は、例えば現在無事故が続いていて、15等級まで割引されているとします。
しかし、保険の支払いの対象となる事故があり、修理のために車両保険を使う場合は来年の保険料(保険会社に支払う掛け金)が3等級ダウンしてしまいます。
つまり、来年は12等級の保険料を支払うことになります。

例えば、15等級で、現在の保険料が67000円だったとします。
事故で車両保険を使うのであれば来年は12等級にダウンして保険料が78000円ぐらいになってしまいます。
もし、事故がなく保険を使わなかったら、来年は1等級上がって16等級で保険料が62000円ぐらいになっていたはずです。

この差は16000円にもなります。
そして、この16000円の差は、1年間だけの話ではなく、その次の年も17等級と13等級の差・・というぐあいに続くのです。

つまり、少額な対物賠償事故や単独事故の修理などの場合は、対物保険や車両保険を使わない方がトータルでみて安くなる場合があるということになるのです。

ここまでは、平成25年3月までの保険使用事故の話です。
問題なのは、平成25年4月から、新しい制度に変わってしまうということです。
この新しい制度は、同じ12等級でも、事故なしで11等級から上がってきた人と、事故を起こして15等級から下がってきた人の保険料が同じだと不公平であるという考えによって新設されるものです。

その新しい制度は、これまで以上に事故を起こした人に自動車保険上のペナルティーを課す方向性が明確にだされていて、

上の例で言えば、

15等級で現在の保険料が67000円だった人が、事故で車両保険を使った場合、

新設された「事故あり等級表」が適用され、事故あり12等級で保険料が99000円ぐらいになってしまいます。

「これまでの等級表」で計算されていたら12等級で78000円だったのが、

「事故あり等級表」の適用で99000円になるのです。

挙句に、この割引率の低い「事故あり等級」はその後3年間も適用されてしまいます。

これは大変な差になってしまいます。

また、今まで車両保険では
火災、台風、竜巻、爆発、洪水、高潮による損害
落書き、窓ガラスの破損、いたずら、盗難による損害等
飛来中、または落下中の他物との衝突

など、等級据え置き事故というものがありましたが、これらも平成25年4月からは1等級ダウン事故扱いになり、「事故あり等級表」が1年間だけ適用されます。

これらのことを考えますと、今後は事故の修理で車両保険を使うということに注意しなければなりません。
保険会社に問い合わせて、保険を使う場合と使わない場合の来年以降の保険料を調べてから判断して頂きたいです。