交通事故は意外と身近に起こり、被害者になることも多い

交通事故での死亡者数は、40年前には1万7千人もいましたが、最近では9千人ほどに減少しています。

しかし、残念ながら事故そのものの件数も減少しているというわけではありません。

40年前に比べ、車の安全性や、医療技術、救急体制などの向上により死亡者が少なくなっているのであり、事故件数自体は逆にどんどん増加しているのです。

1年間で約75万件の交通事故が発生し、約90万人が負傷しています。

この数が具体的にどれぐらいなものかといいますと、だいたい120人に1人が1年間のうちに1度は事故の被害者になっているという感じです。

私も現役の保険屋だった頃にはこの数字は知りませんでしたので、今知って驚いています。

自動車保険には、人身傷害補償保険がセットされているのが今や一般的になっていますが、改めてこの人身傷害補償保険の重要さを感じました。

人身傷害補償保険は、本来、被害者救済を目的とする自動車保険の中で、運転者の死亡やケガを補償しようという保険で、自分の過失割合、過失の有無に関係なく自分や同乗者の損害を自分の自動車保険会社から補償してもらうという保険です。

これは自動車保険についている保険ですが、必ずしもその車に乗車中だけの事故しか補償してくれないというわけではありません。

一般的な人身傷害補償保険は、2種類選べるようになっていて、

その車に乗車中の事故のみを補償してくれるタイプ
歩行中や自転車運転中、バスや鉄道に乗車中の事故をも補償してくれるタイプ

があります。

1は運転者だけでなく、同乗者も補償の対象になりますが、トラックの荷台などの正常ではない乗車装置に乗っていて被った損害は補償されません。

2は自分だけでなく、家族の損害までも補償してもらえるものです。

自動車保険に加入していても、たとえば、信号で停車しているときに後ろから追突されたという場合のように、相手の過失が100%であるときは、自分の自動車保険会社は示談を代行してくれません。

保険会社が示談代行をしてくれるのは、あくまでも自分にたとえ1%でも過失がある場合です。

まったく過失がない場合は、自分で加害者と話し合わないといけないのです。

このような場合に、「弁護士費用負担特約」に入っていると助かります。

保険会社が示談代行できない場合でも、弁護士が相手方と示談を進めてくれるという特約で、非常に使えるのにもかかわらず、保険料は年間数百円ですので、ぜひ加入しておくべきです。